奈良県には木辻町、大和郡山にある洞泉寺町、そのすぐ近くにある東岡町の3箇所に遊郭跡がありますが、そのうちの一つである「東岡町遊郭」を散策してきました。
近鉄郡山駅から南へ5分ほど歩くと、金魚の養殖池が目の前に現れます。(そういえば、大和郡山は金魚の街なんですね)
この養殖池付近が「東岡町遊郭」と呼ばれる場所でした。
昭和33年の売防法の施行によって近くにある洞泉寺遊郭はその歴史に幕を閉じましたが、この東岡町遊郭は旅館業に転業してひっそり生き残り、もぐりで裏営業を続けていました。
ですが1989年、毎日新聞にその「裏営業」がすっぱ抜かれて奈良県警のガサ入れがあり、壊滅したという曰く付きの場所でもあるのです。
洞泉寺町と同じ木造三階建の妓楼が細い路地に並んでいて遊郭らしさはありますが、洞泉寺町のような上品さは無く、廃墟化が進んでいて陰鬱な雰囲気を漂わせています。近くにはヤ◯ザの事務所もあったりして、写真撮影は緊張しますねw
それでは、2016年8月現在の様子を見てみます。
大和郡山駅の近く、東岡町遊郭に向かう途中にある、カフェー建築と思われる建物(地図①)東岡町から少し離れています。
奥は木造三階建の元妓楼。手前のタバコ屋はまだ営業しているのか、してないのか・・・(地図②)
同建物。「旅館」の看板がこの地区の特殊な営業を物語っています。
同建物。屋号は「吉乃」だったようです。
和洋折衷が素晴らしい建物。(地図③)お隣は怖い人達がいらっしゃる事務所です。ガクガクブルブル。
大型の木造三階建妓楼。手入れがされず、放置されているので廃墟化が進んでいます。(地図④)
同じく地図④。お隣は現役の(普通じゃない)旅館なんでしょうか?
同じく地図④。入り口もボロボロですね。中が伺えたので覗いてみると・・・
あー、めちゃくちゃですねwそう遠くない未来にこの建物も取り壊されることでしょう。