柏木田遊郭 -神奈川-

かつて横須賀には安浦、皆ヶ作、柏木田の3つの遊郭がありましたが、そのうちの一つ、柏木田遊跡を歩きました。

場所は横須賀市上町三丁目。横須賀中央駅からひたすら坂を登って20分ほど歩いた場所にあります。国道26号線と平行に走る1本の不自然な道幅の広い道路がメインストリートです。

この遊郭は作家、山口瞳の私小説『血族』の舞台でもあり、このメインストリートの道幅の印象を次のように述懐しています。

しかし、いま、私の目の前にある通りは、ひとめ、幅員十七、八メートルはあると思われた。(中略)私はそこを横に歩いてみた。私の歩幅でもって十九歩だった。

当時、妓楼は17件存在し、それについては次のような記述があります。

「特殊風俗業態(柏木田カフェー街)分布図」という地図が載せられているが、どうやらこれは戦後のものであるらしく、リリー、菊美、バージン、大玉、花月、大美、末広、福住、入船、福助などという、それらしき名が散見されるだけである。

この中で最後に登場する「福助」が転業ビジネスホテルとして2012年夏までありましたが、残念ながら解体されてしまい、今は見る影もありません。素晴らしいカフェー建築だったんですけどね。。

福助ホテルが無くなってしまうと、もうまともな遺構は全く残っていません。残念。

それでは2014年の様子を見てみます。

これが柏木田遊郭のメインストリート。武生の遊郭同様、道幅の広さが特徴です。(地図①)

これは当時の遊郭の様子。大門の柱が見えますね。

「柏木田」という名前は現在は使われていませんが、町内会の名前はまだ柏木田なんですね。

「福助ホテル」は現在はこんなマンションに。情緒も何もありません。

メインストリートから少し離れたところにある穴守稲荷。(地図②)

鳥居の一つに「福助ホテル」の名前が残されています。

稲荷の隣に寝かされた柱。かなり古いもののようですが、どこに建っていたんでしょうか。大門の遺構…ではないかw

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