亀郭 -栃木県-

餃子の街、栃木県宇都宮。この地で最も有名な遊郭といえば中河原と亀郭です。今回紹介するのは後者のほう。下のマップで色がついているエリアです。廓の形が亀の甲羅にているところから「亀郭」と呼ばれていたようです。


江戸から明治にかけて宇都宮の繁華街であった池上町、伝馬町、材木町あたりは公娼・私娼が多数存在してましたが、風紀がかなり乱れていたらしく、困った議会は明治27年に遊郭の新地移転を行います。その場所がここ「亀郭」でした。


それではこの地を歩いてみましょう。


「亀郭」が移転してきた新地であることは電柱のプレートを見れば一目瞭然。「新地分」と書いてありますね。

亀郭入り口付近にある「しんち食堂」。新地なだけに。(地図①)

亀郭入り口付近。このあたりに大門があったようです(地図②)

遊郭巡りをしているとこのような物件にアンテナが反応します。怪しい…(地図③)

亀郭で一番有名なカフェー風建築。この地は屋号「福泉楼」という建物があったはずなのですが、この遺構がそれなのかは不明。(地図④)

ピンク色の壁に円柱、アーチ形状の側面がカフェー風な感じ。

同遺構を正面から。

この遺構は実はかなりの大店だったようで、奥にずっと続いています。その端はこのような、増築部分の足場がかなり心もとない建物も。(地図⑤)

さらに地図④の遺構の隣にはこのような面白い建物も。一階と二階で全く造りが異なっていますね。(地図⑥)

和洋折衷な感じ。それにしてもやはり石材のほうが木材よりも長持ちしますね。

 

 

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