日本三大「ちょ○の間」といえば、大阪の飛田新地、沖縄の真栄原社交街、そしてここ横浜の黄金町です。2000年頃、京急黄金町駅近くの高架下を中心に300店舗ほど営業を続けていました。客を取る女性たちは日本人よりも中国や東南アジア系が中心でした。
駅前にそんな外国人の娼婦が溢れ、環境は悪化の一途。それを食い止めようと地域住民が立ち上がり、2002年に「風俗拡大防止協議会」を結成。さらに2005年、「横浜開港150周年」の開催を前に警察が一斉摘発を行い、黄金町の「ちょ○の間」は歴史に幕を閉じます。
現在はそこをを改装し、若者が集うアートの街として健全化を進めているようです。
そこから大岡川を隔てた先に曙町があります。ここは戦後、青線地帯として発展。1990年代半ば頃から風営法の改正に伴う営業地域の規制から抜け落ちた地域であることに目を付けた風俗店が多く進出、急速に栄えました。
特に「親不孝通り」と呼ばれる細い路地は、まだ若干のカフェー建築が残っています。
それでは2017年の様子を見てみましょう。
現在の京急高架下にある元ちょ○の間を流用した建物。1つの建物にいくつもの入り口があるのが特徴。(地図①)
曙町の親不孝通り入り口。時代を感じさせる建物がちらほら。(地図②)
あるソープランド。よくみるとカフェー建築を思わせる円柱とアールのついた角が確認できます(地図③)
同店全景。2階は当時の作りのままですね。
豆タイルの枠があるカフェー建築。よくみると左側の木製の戸も、独特の意匠があって時代を感じさせます(地図④)
そして、今回の訪問で一番見たかった「スナック ルミ」。緑色のタイルの円柱が見事です。2012年まで営業をされていたようですが、今はもう空き家になっている模様。取り壊しも近いのかもしれません。見るなら今しかない。(地図⑤)
これほど見事なカフェー風円柱は、都内ならもう鳩の街くらいしか残されてないかも?いや、鳩の街も最近行ってないからどうなってるのかわかりませんが。あとは洲崎の「大賀」も立派な円柱がありましたが、随分前に取り壊されてます。。。