豊橋駅から豊橋鉄道渥美線に乗って二駅目の無人駅「小池駅」のそばにある小池遊郭(有楽荘)は、その昔は私娼街として栄えていましたが、戦後は赤線に移行して売防法施行まで営業を続けていました。
…というのは他の遊郭・赤線でもよくある話。
だけど、ここが他と違うのは、未だ「現役」で営業を続けているところが僅かにあるらしい、ということ。
この地の風俗レポートをググると、それっぽい情報が出てきます。
営業しているかしていないかの目印は、入り口引き戸の状態でわかるとか。。。
閑静な住宅街が、絶滅していたかに思えた裏の文化を今現在に至るまで残していることにドキドキしつつ、散策を行いました。(2014年)
豊橋鉄道渥美線「小池駅」。豊橋から2駅目でもう無人駅なんですね。。。
交差点名は「有楽町」。この交差点を渡った先に小池遊郭はあります。小池遊郭は別名「有楽荘」とも呼ばれています。
メインの通り。左右に歴史を感じさせる大型の妓楼が並んでいます。(地図①)
屋号「秀乃家」。現在も人が住んでいるようです。(地図②)
凝った窓が印象的。
入り口に敷き詰められたタイルが芸術的。柱が束石から外れちゃっていますが…
屋号「浜長」。紅い壁が妙にエロい。引き戸も新しくなっていますね。(地図③)
おや、この引き戸、僅かに空いていますね…
大店「富久有」さん。2階の窓が閉じられていていたのが残念…ここも引き戸が空いていますね…(地図④)
こちらは現役の寿司割烹「新々」さん。元の屋号は「三楽」(地図⑤)
複数の入り口が特徴的な建物(地図⑥)
よーく見ると、戸袋に扇の意匠が残っていますね。(地図⑦)
屋号「杜月」とカフェー建築っぽい「若松」(地図⑧)
同じく「若松」。こちらも引き戸、微妙に空いてませんかね…(地図⑨)
やはり現役となると、他の遺構と比べて空気感が違いますね。