丸山遊郭 -長崎県-

東京の吉原、京都の島原と並んで遊郭の代名詞といわれるのが長崎の丸山遊郭。全盛期の元禄時代には遊女は丸山・寄合町あわせて1,443人いたといわれますが、売防法の施行により320年の歴史に幕を閉じました。

丸山の遊女は「江戸のきっぷに京都の器量、長崎の衣装で三拍子揃う」といわれたほど豪華絢爛な風貌だったようです。また、長崎らしく異国人との交流が盛んだったのも他にはない特徴。

井原西鶴は『日本永代蔵』に丸山の様子を次のように記しています。

「長崎に丸山といふところなくば、上方の金銀無事に帰宅すべし」

男たちはここでずいぶんお金を落としていったようですね。

また、長崎で有名な「ぶらぶら節」には次のような一節もあります。

「遊びに行くなら花月か中の茶屋 梅園裏門たたいて丸山ぶーらぶら ぶらりぶらりというたもんだいちゅ」

この「花月」や「中の茶屋」は今も現存します。

それでは丸山遊郭を散策してみましょう。

ぶらぶら節にも登場する「料亭・花月」。寛永19年(1642)に開業した遊女屋引田屋(ひけたや)の庭園内に文政元年(1818)頃造られた茶屋です。坂本龍馬や勝海舟、岩崎弥太郎等が利用していました。龍馬の刀傷がある柱も有名。(地図①)

「花月」の門をくぐると、可愛らしい丸窓が出迎えてくれます。

こちらも有名な「長崎検番」。検番とは芸者屋の取締りをする事務所のことですね。現在は14人の芸者さんが登録されているようです。(地図②)

長崎検番の横にある細道に入ると、当時の遊郭の残滓を感じることができます。猫が揃ってお出迎え。

和な遊郭建築に洋風な照明がアクセントとなっているオツな建物。このあたりは人一人がやっと通れる小道が多く、散策が楽しいw(地図③)

遊郭・赤線にはお決まりの銭湯。この寂れ具合が良い感じ。(地図④)

丸山の遊郭建築の中では、もっとも素晴らしい「三島屋」。一階の破風下の装飾、二階の見事な丸窓と格子窓。完璧です。現在はアパートみたいですが、壊される前に文化財に指定すべき。(地図⑤)

これも有名なカフェー建築「よこづなや」。軍配とまわしの窓はここ以外で見たことはないです。(地図⑥)

丸山の交番も見事ですね〜(地図⑦)

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