「しろくま」で有名な鹿児島県天文館商店街を抜けて南に歩くと甲突町という街があります。
ここは鹿児島県で唯一の営業が許されたソープ街。
この土地は江戸時代に「沖之村遊郭」と呼ばれますが、その後、鹿児島駅にあった築地遊郭もこの地に移転され、「常盤遊郭」という名で栄えます。
戦後は赤線となり、売防法施行を経て現在に至ります。
この街に残された遺構は数少なく、現在は数件しか残されていません。その数件もいつまであるのやらという印象。
でも、その数件はとても美しいカフェー建築。取り壊される前に見ておくべきかと。
それでは2014年7月の様子を見てみましょう。
ソープ「セクシーダイナマイトオオミヤ」ww昭和なネーミング大好きw
脱力してしまいそうな名前の「ヘナ教室 クイーンズヘナ」。どうやら美容室のようです。この建物は立派なカフェー建築です。なぜかというと・・・
隣の個人タクシーの車庫の上のこのタイル模様と波打ったファサード!当時の建築をそのまま流用しています。(地図①)
もう一つは、一番有名なこの建物。現在は誰も住んでいないようです。屋根は一部崩壊が進んでいるのでこの2〜3年でなくなってしまうのでは。
2階の美しい六角形の窓と玄関上の幾何学的模様。当時のカフェー建築そのままですね。(地図②)