石川県金沢には「ひがし茶屋街」「にし茶屋街」「主計町(かずえまち)茶屋街」という三大茶屋街が現存し、観光名所として綺麗に整備されています。そのうちのひとつ、「にし茶屋街」を歩きました。
「全国遊廓案内」によれば、金沢市には「主計町」「西郭」「東郭」「北郭」「愛宕」「石坂」等の遊郭があると記されていて、この「にし茶屋街」は「西郭」で間違いないでしょう。
「にし茶屋街」は「ひがし茶屋街」と比べてこじんまりとしていて、人通りも少なく、落ち着いた雰囲気です。いまでもお茶屋遊びができますが一見さんはお断り。伝統的な出格子の茶屋様式の家並みが続きます。
綺麗なお茶屋が並んでいます。(地図①)
いつか自分もこんな場所でお茶屋遊びしてみたい…(笑)
この「にし茶屋街」には無料で見学できる「金沢西茶屋街資料館」があります。中に入ると当時のお茶屋が再現されていて、当時のお茶屋遊びの雰囲気がしのばれます。(地図②)
資料館の隣を見ると、洋風な建築物が目に入ります。こちらは芸妓の稽古場兼管理事務である「西検番事務所」と呼ばれる建物で、大正11年建てられました。現在も現役のようです。(地図③)
この検番所の正面の道を進むと、オツな赤線物件が残る「石坂」遊郭跡がありますが、それはまた別の記事で紹介します。