前回の多度津「東浜」散策に続いて、そのお隣、「西浜」を歩きました。
西浜は「桃陵公園(かつては多度津城)」と呼ばれる高台の直ぐそば。
東浜にも趣のある遺構がいくつか点在していましたが…西浜もエリア全体に遊郭の残り香があり、廓好きの琴線に触れる場所でした。
東浜・西浜で古い町並みが残っているのは、第二次世界大戦で多度津が空襲をほとんど受けなかったというのも大きな理由の一つでしょう。
多度津は全国遊郭案内には次のように記されています。
多度津は瀬戸内海の要津で、築港してからは相当に大きい船の出入りを見る様に成った。鞆、下つ井、尾の道等との汽船の連絡があって便利だ。また此の船路は、繪のような瀬戸内海の風光に親しむには絶好のものである。
貸座敷は目下十九軒あって、娼妓は約百二三十人居るが、愛媛県、福岡県の女が多い。店は寫眞店で、陰店の家もある。
娼妓は全部居稼ぎ制で送り込みはやらない。遊興は時間制または通し花制で、廻しは取らない。費用は一時間遊びが一圓四十銭位、一泊の通し花は五六圓見当で、臺の物は別だ。
それでは西浜の遺構を見ていきましょう。
手入れも行き届いていますね。当時はそれなりの大店だったのでしょうか?(地図①)
道路の角地にあるので存在感がありますね。こちらも結構な大きさ(地図②)
こちらもかなりの大店だったと思われます。入り口が2箇所あるのが面白いですね(地図3)
この郵便ポスト、都内だとほとんどみかけなくなりましたね。それにしても前に出過ぎじゃないですかね…通行の邪魔(笑)
何てことはない住宅の風景ですが、側面に昔あったであろう建物の屋根の形が残されています。これが好きな人は友達になれそう(笑)
妙應寺全景(地図④)
東浜にも同じような作りがありましたが、門構えは和洋折衷な感じ。
美容室だったようですが、現在は使われていないようです。(地図⑤)
昭和三十年代のようですね。多度津美容協会と書いてあります。
こちらは入り口が2つ隣り合っていますね。(地図⑥)
国道216号線に面したちょっとカフェー調な建物。(地図⑦)
威圧感がすごいですね(地図⑧)
ちょっと離れたところにある商店街で見かけたカフェー風な床屋さん。丸い柱があるとすぐに反応してしまう…(地図⑨)
多度津を十分に堪能し、次は一気に松山へ。
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