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丸亀 新堀遊郭 -香川県-

琴平栄遊郭跡を忙しく巡った後、次に向かったのは「丸亀」。香川県中西部に位置する市で、高松市に次ぐ第二の都市…なのですが、駅前の寂れ具合がハンパなく、本当に第二の都市なの?というレベル。

今回巡ったのが駅南側の丸亀城側でなく、北側だったのも原因かもしれません。繁華街としての機能は南側に集約され、北側は捨てられた感じでした。

その寂れた北側には新堀遊郭と福島遊郭という2つの遊郭があって、湾を隔てて対峙していました。当時は金毘羅さん参詣後ここで遊ぶというのが一般的で、今では想像できないほど繁盛していたようです。

まずは新堀遊郭を歩いてみることにしました。

新堀遊郭は、17軒の店があり、娼妓は71人在籍していたようです(昭和5年時点)。「全国女性街ガイド」にはこの遊郭に関して、以下の記述があります。

森の石松の遊んだ昔そのままに十六軒ほど軒をつらねている。青楼のつくりも古く、それも吉原より島原の風格があるので薄暗い。その暗い部屋からお遍路さんの鈴の音が絶え間なくきこえた昔はよかったろう。泊まり八百円。

この新堀遊郭跡には、現存するカフェー建築の中で個人的に最も素晴らしい遺構だと思っている「春駒」(カバー画像)があります。さぁ、街を散策してみましょう。

レトロモダンな現役の時計店。国登録有形文化財。(地図①)

カフェー調の建物(地図②)

こちらも遺構っぽいですが住居として今も使われています。(地図③)

こちらも怪しい感じ。(地図④)

遊郭あるところ稲荷神社あり。(地図⑤)

大西旅館。転業旅館でしょうか?(地図⑥)

三吉旅館。こちらも転業でしょうか?一度泊まってみたいです。(地図⑦)

三吉旅館の向かいにもカフェーっぽい建物が。(地図⑧)

そして、一番の見どころ「春駒」木造三階建。(地図⑨)

「春駒」を正面から。

このブルーとワインレッドのタイルの美しさ。屋号の上には灯りがあったと思われる金具が。

「春駒」、いかがだったでしょうか?カフェー建築の魅力の全てが詰まっている建物ですね。

 

 

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