KURUWA.PHOTO

城東園 -愛知県-

愛知の遊郭カルテット(中村遊郭、八幡園港陽園、城東園)の一つ、城東園を散策してきました。

戦後、この城東園は中村遊郭に次ぐ規模の遊郭だったようですが、現在は閑静な住宅街に変貌を遂げていて「ここにそんな遊郭があったの?」と思うくらい。

中村遊郭の絢爛豪華な妓楼に比べると、実にこじんまりとしていて地味といえば地味。

文献上は大曽根周辺ということになっていたので大曽根駅から歩いたけど、遺構の多くは地下鉄名城線「志賀本通」駅の近くにあるのでそこで下車したほうがいいです。

それでは2016年8月の様子を見てみます。

大曽根駅側にある建物。よくみると破風あたりは木造でだいぶ年季が入ってます。色違いのファサードはカフェー建築っぽいですね。入り口が2箇所あるのも特徴。(地図①)

だいぶ痛みが激しい建物。窓ガラスが割れ、壁もはがれまくっているので、近い将来取り壊されるのではないかと…(地図②)

こちらも昔の建物をカフェー調に変えたものではないかと思います(地図③)

地図③の向かいにある見事な建物。現在は飲食店のようです。本当はこの隣にも立派な妓楼があったのですが、取り壊されていました。(地図④)

松が立派な大型の遺構。(地図⑤)

側面がトタンというのは遊郭建築ではありがち。(地図⑥)

二軒横並びでカフェー建築?ではないかと思われる建物(地図⑦)

「二十才未満の方はお客さんとしての入場をお断ります 店主」夜は赤いネオンに惹かれて男たちが集まったのでしょうか?

唐破風が見事。看板が残っていて屋号は「千尋」転業旅館でしょうか?(地図⑧)

「Rainbow」のネオンのあるお店。カフェー風です。(地図⑨)

こちらも屋号の看板が残っています(地図⑩)

このとんかつ屋「秀らく」の交差点あたりをGoogle Mapで見ると「城東園遊郭跡」って表示がでます。(地図⑪)

この「秀らく」もよく見ると豆タイルで覆われています。カフェー建築をそのまま利用したのでしょう。

床の市松模様のタイルが可愛いです。

とんかつ屋「秀らく」の隣の建物もよく見ると下の方に豆タイル。

ボーカルサロン「多恋人」。カラオケの店だそうです。入り口の作りも見事だし、アーチ状の意匠は艷がありますね。(地図⑫)

4つ続きの遺構。これも取り壊しの危機。(地図⑬)

「松竹」の看板が残っている遺構。(地図⑭)

 

 

モバイルバージョンを終了